硝酸(HNO₃)とは
硝酸は第6類(酸化性液体)に分類される危険物です。それ自身は燃えませんが、強い酸化力で他の可燃物の燃焼を助けます。
性状のポイント
- (2) 無色の液体(濃硝酸は湿った空気中で発煙する)。強い腐食性を持つ。
- (3) 加熱や日光で分解し、有毒な二酸化窒素(NO₂)を生じる。
- (4) 多くの金属を腐食するが、鉄・アルミニウムなどは濃硝酸で不動態をつくる(希硝酸には溶ける)。
- (5) 金や白金は硝酸には溶けません(王水には溶けます)。
- (6) 木材・紙などの有機物と接触すると発火させる危険がある。
- (7) 分解を防ぐため褐色びんに入れ、冷暗所で貯蔵する。
- (8) タンパク質と反応して黄色を呈する(キサントプロテイン反応)。皮膚に付着すると黄色くなり腐食する。
覚え方・ひっかけ
第6類は「不燃性だが強酸化性」がすべての基本。「硝酸自体がよく燃える」という選択肢は誤りです。保管は可燃物・還元剤から離し、容器の腐食にも注意します。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」硝酸 安全データシート(政府が公表する化学物質の安全データシート)
- 総務省消防庁 危険物データベース登録の手引・危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物の区分・性状の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。