アジ化ナトリウム(NaN₃)とは
第5類に分類される自己反応性物質で、乙種第5類試験で出題されます。白色結晶性の粉末で、自動車エアバッグの起爆剤や医学実験の防腐剤として使用されます。分子内にアジド基(N₃⁻)を含むため、衝撃・摩擦で爆発し、また強酸との接触でも有毒ガスを発生するため、取扱いが非常に厳格です。
(1) 第二種自己反応性物質に当たり、指定数量は100kgです。
性状のポイント
- (2) 白色結晶性の粉末で、ほぼ無臭
- (3) 水に溶解、水溶液は弱塩基性
- (4) 衝撃・摩擦・加熱で爆発的に分解
- (5) 酸と接触すると、毒性と爆発性のあるアジ化水素を生じる(厚生労働省「アジ化ナトリウム」個別SDS・混触危険物質)
- (6) 分子内のN-N結合が不安定で、窒素ガスを発生して反応進行
覚え方・ひっかけ
アジ化ナトリウムは「水溶性の無機塩」という、他の第5類物質とは異なる性質を持ちます。試験の最大ひっかけは「酸との反応で有毒ガス発生」である点:通常の爆発性危険物は主に火・衝撃・摩擦で反応しますが、アジ化ナトリウムは化学反応(強酸との接触)でも危険なガスが生成されます。消火は大量の水による冷却が基本ですが、酸性物質(酸消火器など)は絶対厳禁。自動車産業で爆発的に需要が高まったため、医療・工業現場での事故が増加しており、近年の試験出題頻度が上昇しています。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」アジ化ナトリウム 安全データシート(CAS 26628-22-8)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料