アセトンとは
アセトン(CH₃COCH₃、ジメチルケトン)は第4類 引火性液体のうち第1石油類(水溶性)に分類されます。溶剤や除光液として広く使われ、乙種第4類(乙4)で頻出です。
性状のポイント
- (2) 引火点は約 **−20℃**と低く、常温で容易に引火する。
- (3) 沸点は約56℃で揮発しやすく、特有の臭気がある。
- (4) 液比重は約0.79で水より軽い。
- (5) 水に任意の割合で溶ける水溶性の液体である。
- (6) 蒸気は空気より重い(蒸気比重約2.0)。
- (7) 水溶性のため消火には耐アルコール泡が有効である(普通の泡は消泡される)。
- (8) 発火点は約465℃である。
身近な製品・市販形態
- 除光液(ネイルリムーバー)の代表的な成分。ドラッグストアやバラエティショップで数十〜100mL程度の小瓶で売られる(刺激の少なさをうたう「アセトンフリー」の製品もあり、成分表示で見分ける)。
- 塗料・接着剤の溶剤や工具の脱脂に使うため、ホームセンター・模型店でアセトンを含む溶剤・洗浄剤が扱われる。工業用は一斗缶やドラムの荷姿。
- 発泡スチロールやアクリル、ジェルネイルを溶かす「樹脂をよく溶かす溶剤」という性質が、そのまま製品用途になっている。水にもよく溶けるため、消火には水溶性液体用の泡消火薬剤が必要になる。
覚え方・ひっかけ
アセトンは第1石油類の水溶性液体である点が重要です。水溶性のため、火災の消火に普通の泡を使うと泡が溶けて(消泡されて)効きにくく、耐アルコール泡を用います。「水にまったく溶けない」「水より重い」「不揮発性で無臭」などの選択肢は誤りです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」アセトン SDS(CAS 67-64-1、2015年改訂)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。