硝酸アンモニウム(NH₄NO₃)とは
第1類危険物の酸化性固体で、化学肥料としても広く使用されている物質です。乙種第1類(乙1)試験では、爆発事故の危険性や大規模火災との関連から頻出です。
(1) 第二種酸化性固体に当たり、指定数量は300kgです。
性状のポイント
- (2) 無色または白色の結晶性粉末で、一見すると無害に見える
- (3) 吸湿性があり、潮解する結晶です。
- (4) 水への溶解は吸熱過程で、溶液の温度が下がります。
- (5) 加熱により分解し、酸素を放出する
- (6) 油脂やアルコールなどの可燃性物質・還元性物質との接触で火災や爆発の危険がある
- (7) 単独でも加熱すると激しく燃焼または爆発することがある
身近な製品・市販形態
- 「硝安」の名で流通する窒素肥料が最大の用途。単肥のほか、硝安と他成分を混ぜた化成肥料として袋入りで農業資材店・園芸店に置かれる。
- 叩いて冷やす瞬間冷却パックの吸熱剤に硝酸アンモニウムを使う製品がある(水に溶けるときに熱を奪う性質を利用)。スポーツ用品店・薬局で買える。
- 一方で、火薬・爆薬の原料でもあり、大量の硝安が可燃物や熱と組み合わさって起きた爆発事故が国内外で知られる。「肥料として身近だが、大量に集積すると爆発の危険がある」という貯蔵数量が危険性を決める典型例で、指定数量の考え方を実感しやすい。
覚え方・ひっかけ
硝酸アンモニウムは過去の大規模爆発事故(工業用途での使用時の爆発など)の例が教科書に登載されることが多く、試験ではその危険性が強調されます。消火は原則として大量注水ですが、吸湿性の高さのために管理が難しく、試験では「保管方法の厳格さ」も問われます。また、「硝酸」が付くため窒素肥料としての用途と混同しないことが重要です。過酸化物との消火方法の違い(注水OK)もしっかり区別しましょう。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」硝酸アンモニウム SDS(CAS 6484-52-2、2015年改訂)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本解説はAIが上記の政府公表資料等を参考に作成した暫定版です。数値は代表値であり、正確性は要確認です。