過酸化水素(H₂O₂)とは
第6類(酸化性液体)に分類される無色の液体で、乙種第6類で重要な物質です。強力な酸化力を持ち、濃度の高い製品(医療用・工業用)は特に危険です。
性状のポイント
- (2) 無色透明の液体。医療・工業用濃度によって危険性が大きく異なります。
- (3) 加温や光の影響で分解して酸素を生じます(水素は発生しません)。
- (4) 強い酸化力があり、有機物や還元剤と接触すると分解・発熱し、燃焼を助長します。
- (5) 保存中に徐々に分解してしまうため、暗く冷涼な場所での保管が必須。酸や重金属イオンで分解が促進されます。濃度が高いほど不安定で危険性が増します。
- (6) 分解を抑えるため、リン酸や尿酸などの安定剤を加えて貯蔵します。
- (7) 分解で生じる酸素による圧力上昇を避けるため、過酸化水素を完全に密閉せず、通気・過圧保護を設けます。
- (8) 高濃度品は皮膚・目への腐食性も強く、多くの可燃物(紙・木・布)を着火させることができます。
- (9) 火災時は大量の水で冷却・希釈する消火が有効です(水によく溶けるため)。
覚え方・ひっかけ
過酸化水素は「酸素と水に分解する」という化学式上の単純さに反して、実際には強い酸化剤として危険です。消防法上は「不燃性」ですが、他の物を燃やします。可燃物・還元剤(アルコール、硫黄など)と同じ場所に保管してはいけません。試験では「酸化力は強いが分解しやすい」という両面性がひっかけになりやすいです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」過酸化水素 GHSモデルSDS(CAS 7722-84-1)(改訂版)
- 同SDS:酸化性・分解性に関する記載
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本解説はAIが上記の政府公表資料等を参考に作成した暫定版です。数値は代表値であり、正確性は要確認です。