マグネシウム

最終更新日: 2026-09-03

マグネシウム(Mg)とは

消防法上の法定品名「マグネシウム」に該当する形状・寸法のものは第2類(可燃性固体)として扱われ、乙種第2類で頻出される重要な物質です。銀白色の金属で、粉末・削りくずなどでは燃焼性が高く、高温で激しく燃焼することが特徴です。

(1) 消防法上の法定品名「マグネシウム」の指定数量は、性状試験による区分が第一種可燃性固体なら100kg、第二種可燃性固体なら500kgです。マグネシウムだから一律500kgと決まるわけではありません。例えば99%以上のgrit製品には第二種可燃性固体と表示された例があります(総務省消防庁「消防法別表第一」、Sigma-Aldrich マグネシウム製品情報)。

性状のポイント

身近な製品・市販形態

  • アウトドア用品店のファイヤースターター(メタルマッチ)が代表例。マグネシウム合金の棒を金属片で削り、火花で着火する道具として棒状・カード状で売られる。
  • 花火の閃光剤・線香花火の白い強い光、カメラのフラッシュ(かつての閃光電球)に使われた。強く明るい白色光が特徴。
  • 軽量合金として、ノートPCの筐体、カメラボディ、自動車・自転車のホイールなどの部材にも使われる(製品の形では塊状のため、粉末・削り粉のような着火危険は小さい)。
  • スーパーで売る「にがり」の主成分は塩化マグネシウムで、金属マグネシウムとは別物。
  • 消火に水を使えない(水と反応して水素を発生し、燃焼中はさらに激しくなる)ことが、ファイヤースターターが濡れても使える理屈と表裏の関係にある。

覚え方・ひっかけ

マグネシウムもアルミニウムと同様に「水で消火してはいけない」という禁止事項が重要です。むしろアルミニウムより燃焼温度が高く、より激しい反応が起きるため、より強く水消火禁止を意識する必要があります。第2類の中でも特に「高温で燃焼する金属粉」として記憶することが大切です。二酸化炭素を還元して燃え続けるため二酸化炭素消火剤も不適で、消火には乾燥砂や金属火災用の粉末消火剤を用います。試験では「マグネシウム火災の消火方法」「マグネシウム粉と水の危険性」といった設問が定番です。

出典・参考

※指定数量は物質名だけで固定せず、消防法令上の性状区分を確認します。物性値は製品や条件により幅があります。

マグネシウムに関する問題