酢酸とは
酢酸(CH₃COOH)は第4類 引火性液体のうち第2石油類(水溶性)に分類されます。食酢の主成分ですが、高濃度のもの(氷酢酸)は危険物です。乙種第4類(乙4)で問われます。
(1) 第2石油類・水溶性液体の指定数量は2,000Lです。
性状のポイント
- (2) 引火点は約 **39℃**で、常温よりやや高い第2石油類である。
- (3) 液比重は約1.05で**水より重い**(第4類では珍しい)。
- (4) 水に任意の割合で溶ける水溶性の液体である。
- (5) 融点は約17℃で、冬季に凍結して氷状になる(氷酢酸)。
- (6) 無色で刺激臭があり、皮膚を侵す腐食性がある。
- (7) 金属を腐食させるため容器の材質に注意する。
- (8) 水溶性のため消火には耐アルコール泡が有効である。
身近な製品・市販形態
- 台所の食酢(穀物酢・米酢・りんご酢)は酢酸を数%に薄めた水溶液で、引火点を持たず危険物には該当しない。掃除に使う粉末の「クエン酸」は別の物質。
- 純度の高いものは氷酢酸として薬局・試薬販売で入手できる。ボトル入りで、写真現像やDIY、実験用途に使われる。
- 危険物としては第2石油類(水溶性)。純粋な酢酸は約17℃で固まるため氷酢酸と呼ばれ、冬場に容器の中で白く固化する。この「常温付近で固まる液体の危険物」という点が、身近な食酢との見た目の違いになる。
覚え方・ひっかけ
酢酸は第4類には珍しく液比重が1より大きく水より重い点が最大のひっかけです(多くの第4類は水より軽い)。また水溶性なので消火は耐アルコール泡が有効。融点が約17℃と高く、冬に凍って氷のようになるため「氷酢酸」と呼ばれます。「水に溶けない」「水より軽い」「無臭」などの選択肢は誤りです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」酢酸 SDS(CAS 64-19-7、2010年改訂)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。