物質の分類
物質を組成の観点から純物質(単体・化合物)と混合物に分ける分野です。危険物取扱者試験では、身近な物質を挙げて単体・化合物・混合物のどれに当たるかを判別させる出題が繰り返されます。ガソリンや塩酸のように名前が1語でも混合物であるものが狙われます。
単体・化合物・混合物
- (1) 純物質は一定の組成と性質をもち、単体または化合物に分類される。
- (2) 単体は1種類の元素だけからできた純物質であり、鉄Fe、硫黄S、酸素O₂などが該当する。(東邦大学「原子と元素」)
- (3) 化合物は2種類以上の元素が一定の割合で化学結合した純物質であり、水H₂O、二酸化炭素CO₂、塩化ナトリウムNaClなどが該当する。(東邦大学「原子と元素」)
- (4) 混合物は複数の純物質が物理的に混ざったもので、組成が一定とは限らない。空気、ガソリン、石油、海水、シンナーなどが該当する。(消防試験研究センター「甲種公開問題」PDF・問21)
- (5) ドライアイスは二酸化炭素CO₂の固体であり、混合物ではなく化合物である。(厚労省SDS「二酸化炭素・組成及び成分情報」)
- (6) 一般に塩酸は塩化水素HClを水に溶かした水溶液であり、塩化水素と水からなる混合物である。(厚労省SDS「塩化水素・溶解度」・消防試験研究センター「試験問題の誤りについて」PDF)
ひっかけ
- 元素名が1つに見えても、ガソリンや石油のように複数成分からなるものは混合物である。
- O₂は原子が2個あるが、元素は酸素1種類だけなので単体である。
- CO₂は1分子だが、炭素と酸素の2元素からなるため化合物である。
- 塩酸を純粋なHClとみなして純物質に数えない。一般に塩酸といえばHClの水溶液である。
出典・参考
- 一般財団法人消防試験研究センター 甲種危険物取扱者試験・公開問題(単体・化合物・混合物の出題例)
- 一般財団法人消防試験研究センター 危険物取扱者試験問題の誤りについて(塩酸とドライアイスの分類)
- 東邦大学 原子と元素(単体・化合物の定義)