ベンゼン(C₆H₆)とは
第4類(第1石油類)に分類され、乙種第4類試験の最重要物質の一つです。引火点が約-11℃で常温常圧で容易に引火し、高い発がん性を持つため、工業用溶剤として使用される際の厳格な管理が求められます。
性状のポイント
- (2) 無色透明の液体で、特有の甘い香気があります
- (3) 引火点は約-11℃(非常に低い)、比重は約0.88(水より軽い)
- (4) 蒸気比重は約2.7倍(空気より重く、低所に滞留)
- (5) 水への溶解度は1.79 g/L(25℃)と小さい(厚生労働省「ベンゼン」個別SDS・溶解度)
- (6) 発がん性物質(グループ1)として、長期接触でリスク
覚え方・ひっかけ
ベンゼンは「第1石油類の代表」です。灯油(第2石油類)との区別は「引火点の低さ」:灯油は38℃以上だがベンゼンは-11℃で、常温での着火危険が段違いです。蒸気は空気より重く低所に滞留するため、静電気対策と通風が重要。水に不溶なので注水消火は不適切で、泡消火器や粉末消火器を用います。発がん性という慢性毒性も問われやすいポイントです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」ベンゼン SDS(CAS 71-43-2、2022年改訂)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料