灯油とは
灯油は第4類 引火性液体のうち第2石油類(非水溶性)に分類される代表的な危険物です。乙種第4類(乙4)・丙種の学習で必ず問われます。第2石油類は引火点21℃以上70℃未満の液体で、灯油の引火点は40℃以上です。
(1) 第2石油類・非水溶性液体の指定数量は1,000Lです。
性状のポイント
- (2) 無色~淡黄色の液体で、特有の臭気がある。
- (3) 引火点はおおむね **40℃以上**で、常温(20℃)では引火しにくい。
- (4) 液比重は約0.8で水より軽く、水に溶けない。
- (5) 蒸気は空気より重く(蒸気比重約4.5)、低所に滞留する。
- (6) 電気の不良導体で静電気を帯びやすい。
- (7) 霧状にしたり布にしみ込ませたりすると、引火点未満でも引火する危険がある。
- (8) ガソリンが混入すると引火点が下がり、著しく危険になる。
- (9) 発火点は約220℃である。
身近な製品・市販形態
- 石油ストーブ・石油ファンヒーター・石油給湯器の燃料。GS、ホームセンター、冬季の巡回販売車で買える。
- 荷姿はポリタンク(18L・20L)が一般的。灯油は第2石油類で引火点が40℃以上あるため、ガソリンと違って金属製以外の容器での運搬が認められている。日光による劣化を防ぐため、赤・青などに着色した不透明の容器が使われる。
- セルフのGSには灯油・軽油用の注油設備が置かれ、客が自分で容器へ詰め替えられる。ガソリンは従業員が詰め替える点との差が、そのまま危険物の分類の差になっている。
- 灯油を「経年劣化した古い灯油」として翌シーズンに持ち越すと変質して不完全燃焼の原因になるため、シーズン内に使い切る運用が推奨される。
覚え方・ひっかけ
灯油は「第2石油類」であり、引火点の高さが第1石油類(ガソリン、ベンゼン、トルエンなど)との区別点です。常温では引火しにくいものの、「霧状・しみ込みなら引火点未満でも引火する」「ガソリン混入で危険性が急増する」がひっかけの定番。水より軽く水に不溶なので、注水消火は不適切で、泡・粉末・二酸化炭素消火剤が適切です。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」灯油 GHSモデルSDS(CAS 8008-20-6)(2019年改訂版)
- 同SDS:引火点・溶解度等の物性値
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。