グリセリンとは
グリセリン(C₃H₅(OH)₃、グリセロール)は第4類 引火性液体のうち第3石油類(水溶性)に分類されます。引火点が130℃以上のため丙種でも取り扱えます。医薬品・化粧品・食品などに広く使われる無色で甘味のある粘性液体です。
(1) 第3石油類・水溶性液体の指定数量は4,000Lです。
性状のポイント
- (2) 引火点は約 177℃と高く、第3石油類に分類される。
- (3) 液比重は約1.26で水より重い。
- (4) 水に任意の割合で溶ける、粘性のある無色の液体である。
- (5) わずかに甘味があり、吸湿性をもつ。毒性は低い。
- (6) 常温では引火しにくいが、加熱されると引火の危険が生じる。
- (7) 引火点が130℃以上の第3石油類なので、丙種でも取り扱える。
身近な製品・市販形態
- 化粧品の保湿成分として広く配合され、薬局・ドラッグストアでは「グリセリン」の名前でボトル入りの液が売られる(手作り化粧水の材料として一般に流通)。
- 食品添加物(甘味料・保湿剤)、医薬品のグリセリン浣腸、のどスプレーやシャボン玉液など、口や皮膚に触れる製品にも使われる。
- 危険物としては第3石油類(水溶性)。引火点が高く常温では引火しないため、この分類の物質としては例外的に家庭用製品として広く出回っている。「危険物=すぐ燃えるもの」ではないことを実感できる例。
覚え方・ひっかけ
グリセリンは第3石油類の水溶性液体で、水より重い(比重約1.26)点がひっかけになります。引火点が約177℃と高く常温では引火しにくいですが、加熱されれば引火します。丙種は第3石油類のうち引火点130℃以上のものを扱えるため、グリセリンは丙種の対象です。「特殊引火物」「水に溶けない」「水より軽い」などの選択肢は誤りです。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」では、CAS 56-81-5(グリセリン)の個別GHSモデルSDSを確認できなかったため、検索一覧へのリンクは除外(個別SDSは要継続確認)。
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物区分の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。