軽油(ディーゼル燃料)とは
第4類(第2石油類)に分類される非水溶性の石油製品で、ディーゼルエンジンの燃料として広く使われます。乙種第4類・丙種の対象です。
(1) 第2石油類・非水溶性液体の指定数量は1,000Lです。
性状のポイント
- (2) 淡黄色〜褐色の液体で、特有の油臭があります
- (3) 引火点は52℃(代表値)で、消防法上の第2石油類(引火点21℃以上70℃未満)に該当する(厚生労働省「軽油」個別SDS・引火点)
- (4) 発火点は約220℃、比重は約0.85(水より軽い)
- (5) 水に溶けず、蒸気は空気より重く低所に滞留する
- (6) 霧状にしたり布・ウエスにしみ込ませると、引火点以下でも引火の危険がある
身近な製品・市販形態
- ディーゼル車(トラック・バス・建機・一部の乗用車)の燃料としてGSで給油する。給油ノズルやレーンの表示は緑で区別されるのが慣例。
- 農機・建機用に容器で持ち帰る例がある。灯油と同じ第2石油類で引火点が高いため、ガソリンと違い金属製以外の容器も使える。セルフのGSでは灯油と同様、客が自分で容器へ詰め替えられる。
- 冬季は流動点を下げた寒冷地向けの号数(JISの特1号〜特3号)が地域と季節に応じて供給される。夏用の軽油を寒冷地で使うと、ワックス分が析出して燃料が流れなくなる。
- 家庭用の暖房・給湯には使わない(そちらは灯油)。「ディーゼル=軽油、ガソリン車=ガソリン、ストーブ=灯油」の対応がそのまま第1/第2石油類の区別につながる。
覚え方・ひっかけ
軽油は灯油と同じ「第2石油類・非水溶性」で性状もよく似ています。引火点が常温より高いため「引火しにくい」と油断しがちですが、霧状やしみ込んだ状態では引火点未満でも引火します。水より軽く水に溶けないため、棒状注水は油を広げて逆効果で、泡・粉末・二酸化炭素・乾燥砂による窒息消火が適切です。丙種でも取り扱えます。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」軽油 GHSモデルSDS(CAS 64741-44-2)(2006年版。ディーゼル燃料油No.2)
- 同SDS:引火性・物性に関する記載
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料
(数値は代表値であり、製品・条件により幅があります)