二硫化炭素(CS₂)とは
第4類(特殊引火物)に分類され、乙種第4類試験の最重要物質の一つです。常温で液体ながら引火点が約−30℃以下と極めて低く、発火点は第4類で最も低いため、特殊な貯蔵方法(水中貯蔵)が用いられます。
性状のポイント
- (2) 純品は無色の液体である(市販品は不快臭のある淡黄色)。
- (3) 引火点は約 −30℃以下と低い。
- (4) 発火点は約 **90℃**で、第4類の中で最も低い。
- (5) 液比重は約1.26で**水より重い**。
- (6) 水にほとんど溶けない。
- (7) 蒸気は空気より重く(蒸気比重約2.6)、低所に滞留する。
- (8) 蒸気は有毒である。
- (9) 燃焼(爆発)範囲は約1.3〜50vol%です。
- (10) 二硫化炭素の貯蔵タンクは、水で覆ったピットに浸す方法があります。水より重く水に溶けにくい性質を利用した貯蔵法です。
覚え方・ひっかけ
二硫化炭素は「特殊引火物の代表」で、最大の特徴は「水中貯蔵」です。通常の第4類は水より軽く水に浮きますが、二硫化炭素は水より重く水に溶けないため、液面に水を張ることで有毒・可燃性の蒸気の発生を抑えられます。「発火点約90℃=第4類で最も低い」「燃焼範囲約1.3〜50vol%=第4類で最も広い」の2つの"最も"が試験の頻出ポイントです。低温の蒸気配管などに触れただけでも発火しうる点にも注意(なお引火点が第4類で最も低いのはジエチルエーテルの約−45℃)。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」二硫化炭素 SDS(CAS 75-15-0、2018年改訂)
- 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。