燃焼範囲

最終更新日: 2026-07-26

燃焼範囲

燃焼範囲(爆発範囲)とは、可燃性蒸気やガスが空気と混合したとき、点火すると燃焼(爆発)が起こる濃度の範囲です。空気中の可燃性蒸気の体積%(vol%)で表し、下限値を燃焼下限界(下限値)、上限値を燃焼上限界(上限値)といいます。

定義

主な危険物の燃焼範囲

物質下限値〜上限値(vol%)範囲の幅
ガソリン1.4〜7.66.2
灯油1.1〜6.04.9
軽油1.0〜6.05.0
ベンゼン1.2〜8.06.8
トルエン1.1〜7.16.0
アセトン2.15〜1310.85
エタノール3.3〜1915.7
メタノール6.0〜3630
ジエチルエーテル1.9〜3634.1
二硫化炭素1.3〜5048.7
アセトアルデヒド4.1〜5550.9

引火点との関係

燃焼範囲を変える要因

計算問題での使い方

蒸気の体積濃度は「蒸気の体積 ÷ 混合気全体の体積 × 100」で求めます。たとえば容積10m³の室内にガソリン蒸気が0.2m³存在するとき、濃度は0.2 ÷ 10 × 100=2.0vol%です。ガソリンの燃焼範囲は1.4〜7.6vol%なので、燃焼範囲内にあり極めて危険です。

  • (12) 蒸気濃度(vol%)=蒸気の体積 ÷ 混合気の全体積 × 100 で計算し、燃焼範囲の下限値と上限値のあいだにあるかどうかを判定する。総務省消防庁「危険物とは」

試験での頻出ポイント

  • 「下限値より濃度が低ければ安全」ではなく「燃焼しない」だけです。換気や漏えいの状況次第で燃焼範囲に入ります。
  • 上限値より濃くても燃焼しませんが、空気で薄まれば燃焼範囲に入るため危険です。ここが定番のひっかけです。
  • 危険性の指標は「下限値が低い」「範囲が広い」の2つ。片方だけで判断させる選択肢に注意します。
  • 温度上昇・酸素濃度上昇で燃焼範囲は広がり、不活性ガスの添加で狭まります。
  • 下限値が低いほど引火点も低くなる傾向があります。

出典・参考

燃焼範囲に関する問題