鉄粉

最終更新日: 2026-07-25

鉄粉(Fe)とは

第2類(可燃性固体)に属し、乙種第2類で頻出される物質です。細かく砕かれた鉄の粉末形態で、工業用途が広く、粉じん爆発や自然発火のリスクが試験で問われます。

(1) 政令別表第三の「鉄粉」に当たり、指定数量は500kgです。

性状のポイント

  • (2) 灰白色の金属粉末で、比重は約7.9と重い。
  • (3) 希塩酸や希硫酸などの酸に溶けて水素を発生する。
  • (4) アルミニウムと異なり、アルカリとは反応しにくい。
  • (5) 微粉状のものは空気中で粉じん爆発を起こす危険がある。
  • (6) 油のしみ込んだ切削くずなどは、酸化熱の蓄積により自然発火することがある。
  • (7) 加熱された鉄粉に注水すると水と反応して水素を発生するおそれがあるため、消火には乾燥砂や金属火災用粉末消火剤を用い、注水は避ける。

身近な製品・市販形態

  • 使い捨てカイロの発熱剤が鉄粉で、活性炭・食塩水などとともに不織布の袋に封入されている。袋を開けて空気に触れさせると鉄が酸化し、その酸化熱で温まる。コンビニ・ドラッグストアで通年入手できる。
  • 食品袋に入っている脱酸素剤も鉄粉が主成分で、袋の中の酸素を鉄が吸って酸化されることで食品の酸化・カビを防ぐ。
  • どちらも粉末が製品内に封入された形で、鉄粉そのものが一般消費者向けに袋売りされることはほとんどない(工業・実験用は袋・缶入り)。
  • 「カイロが温かくなる=鉄の酸化」は、第2類酸化されやすい可燃性固体であることをそのまま体感できる例。粉末なので表面積が大きく、粉じん爆発や自然発火の危険につながる点も同じ理屈で理解できる。

覚え方・ひっかけ

第2類の金属粉(鉄・アルミニウム・マグネシウムなど)は「粉じん爆発」と「注水を避ける」が最大のポイントです。鉄粉はアルミニウム粉と違ってアルカリとは反応しにくい(両性金属ではない)点が比較問題で狙われます。「油のしみ込んだ切削くずの自然発火」も定番の出題です。保管時は湿気を避け、乾燥状態を保つことが重要です。

出典・参考

  • 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」では、CAS 7439-89-6(鉄)の個別GHSモデルSDSを確認できなかったため、検索一覧へのリンクは除外(鉄粉としての個別SDSは要継続確認)。
  • 総務省消防庁 危険物の判定に関する資料消防法上の危険物区分の根拠)

※本解説はAIが上記の政府公表資料等を参考に作成した暫定版です。数値は代表値であり、正確性は要確認です。

鉄粉に関する問題