比表面積

最終更新日: 2026-07-26

比表面積

比表面積とは、物質の単位質量(または単位体積)あたりの表面積です。同じ物質でも細かく砕くほど比表面積は大きくなり、空気(酸素)と接する面積が増えて燃えやすくなります

定義

  • (1) 比表面積とは、物質の単位質量あたり(m²/g など)または単位体積あたりの表面積をいう。粒子を細かくするほど比表面積は大きくなる。NIST Chemistry WebBook
  • (2) 一辺 a の立方体を半分の大きさに分割していくと、体積の合計は変わらないのに表面積の合計は2倍、4倍と増える。粒子径が小さくなるほど比表面積は反比例的に大きくなる。OpenStax「The Solid State of Matter」

燃焼への影響

危険物法令との関係

自然発火との関係

  • (9) 乾性油をしみ込ませた布や、油の付いたウエスを積み重ねると、比表面積が大きい状態で酸化熱が発生し、熱が逃げにくいため蓄積して自然発火に至る。比表面積の大きさと放熱条件の悪さが重なることが原因である。総務省消防庁「危険物とは」

試験での頻出ポイント

  • 「同じ物質なら、細かいほど燃えやすい」。理由は比表面積が大きくなって酸素と接触しやすくなるからです。
  • 比表面積が大きいと発火点が下がる方向に働きます。「粉末にしても発火点は変わらない」とする選択肢は誤りです。
  • 粉じん爆発は比表面積が大きい微粉が浮遊した状態で起こります。
  • 第2類鉄粉・金属粉は、粒度(網ふるいの通過割合)で危険物かどうかが決まります。
  • 油のしみたウエスの自然発火も、比表面積と蓄熱で説明できます。

出典・参考

比表面積に関する問題