三フッ化臭素

最終更新日: 2026-09-06

三フッ化臭素(BrF₃ / BrF3)とは

三フッ化臭素(BrF₃、BrF3)は、臭素とフッ素からなるハロゲン間化合物です。「3フッ化臭素」と算用数字で表記されることもあります。

(1) 消防法上の第6類は「酸化性液体」で、危険物の規制に関する政令は第6類の「その他のもので政令で定めるもの」をハロゲン間化合物と定めています。三フッ化臭素はこのハロゲン間化合物に含まれます。e-Gov「消防法」別表第一 e-Gov「危険物の規制に関する政令」第一条第四項

(2) 第6類危険物の指定数量は 300 kg です。e-Gov「危険物の規制に関する政令」第一条の十一・別表第三

CAS番号は 7787-71-5、国連番号は UN1746 です。総務省消防庁「危険物情報:三フッ化臭素」

性状

水との反応

(11) 三フッ化臭素は水と激しく反応し、フッ化水素(HF)を含む有害な生成物を生じます。総務省消防庁「有毒ガスを発する水反応性物質」 NOAA CAMEO Chemicals「BROMINE TRIFLUORIDE」

消防試験研究センターの公開問題では、三フッ化臭素について「水との反応」「多くの金属との反応」「20℃で液体」「それ自体が爆発性物質か」といった軸が実際に問われています。したがって、細かな反応生成物の暗記より、水反応性・状態・広い反応性を優先します。一般財団法人消防試験研究センター「乙種第1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験 公開問題」問34

第6類一般の消火との違い

(15) 第6類危険物は一般に水系消火剤を用いますが、三フッ化臭素のように水と激しく反応する物質では水系消火剤を避けます。一般財団法人消防試験研究センター「乙種第1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験 公開問題」問29

消火・取扱い

(16) 三フッ化臭素そのものの火災では、水や泡を使用しません。NOAA CAMEO Chemicals「BROMINE TRIFLUORIDE」ERG Guide 144

NOAAのERG Guide 144では、小規模火災で乾燥した粉末・ソーダ灰・石灰、大規模火災で乾燥砂などが示されています。周囲の容器冷却に水を使う場合も、流出物そのものへ水を接触させないことが重要です。NOAA CAMEO Chemicals「BROMINE TRIFLUORIDE」ERG Guide 144

  • 水分・湿気との接触を避ける。
  • 可燃物・有機物など反応しやすい物質から隔離する。
  • 「第6類だから水で消火」と機械的に判断しない。
  • 漏えい時は物質へ水をかけず、専門的な対応手順に従う。

試験での押さえ方

  • 三フッ化臭素(BrF₃ / BrF3)は第6類・ハロゲン間化合物。
  • 指定数量は300 kg。
  • 20℃では液体。比重約2.84、融点約8.8℃、沸点約127℃。
  • 空気中で発煙する。
  • 水と激しく反応し、HFを含む有害な生成物を生じる。
  • 多くの金属・非金属や可燃物と激しく反応する。
  • 第6類一般の水系消火と、三フッ化臭素の水反応性による例外を区別する。

出典・参考(2026-09-06確認)

三フッ化臭素に関する問題