黄りん(おうりん/白りん)とは
黄りんは第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)に分類される危険物で、りん(P)の単体です。赤りんとは同素体の関係にあり、構成元素は同じでも構造・性質が大きく異なります。
(1) 政令別表第三の「黄りん」に当たり、指定数量は20kgです。
性状のポイント
- (2) 白色〜淡黄色のろう状固体で、猛毒である。
- (3) 発火点が約34〜44℃と低く、空気中で自然発火する。
- (4) 空気との接触を断つため、水中に保存する。
- (5) 自然発火性はあるが禁水性ではなく、水とは反応しない。
- (6) 水には溶けないが、二硫化炭素やベンゼンには溶ける。
- (7) P₄ の分子からなり、反応性が非常に高い。
- (8) 燃焼すると有毒な十酸化四りん(五酸化二りん)を生じる。
覚え方・ひっかけ
黄りんは「自然発火するから水中保存」がキーワード。赤りん(第2類・安定・自然発火しない)と必ず対で覚えます。「黄りんは赤りんより安定」という選択肢は誤りです。保護液を問うひっかけでは「灯油中」(ナトリウム・カリウム)と混同させてくるので、黄りん=水中と区別しましょう。二硫化炭素などの溶ける液体は保護液に使えません。
出典・参考
- 厚生労働省「職場のあんぜんサイト」黄りん(白りん)安全データシート(CAS 12185-10-3)
- 総務省消防庁 危険物データベース登録の手引・危険物の判定に関する資料(消防法上の危険物の区分・性状の根拠)
※本問題・解説は上記の政府公表資料等を参考に作成しています。数値は代表値であり、製品や条件により幅があります。