脂肪族化合物

最終更新日: 2026-07-26

脂肪族化合物

脂肪族化合物とは、ベンゼン環(芳香環)をもたない有機化合物の総称です。鎖状のもの(鎖式化合物)と、環状でも芳香環でないもの(脂環式化合物)を含みます。第4類危険物の多くが脂肪族化合物です。

分類

脂肪族炭化水素

分類一般式結合名称の語尾
アルカン(飽和)CₙH₂ₙ₊₂単結合のみ〜アンメタン、エタン、プロパン、ヘキサン
アルケン(不飽和)CₙH₂ₙC=C を1つ〜エンエチレン(エテン)、プロピレン
アルキン(不飽和)CₙH₂ₙ₋₂C≡C を1つ〜インアセチレン(エチン)
  • (2) アルカンは一般式 CₙH₂ₙ₊₂ で表される飽和炭化水素で、単結合のみをもつ。比較的安定で、置換反応を起こしやすい。OpenStax「Hydrocarbons」
  • (3) アルケンは C=C 二重結合、アルキンは C≡C 三重結合をもつ不飽和炭化水素で、付加反応を起こしやすい。OpenStax「Hydrocarbons」
  • (4) 飽和炭化水素(アルカン)は置換反応、不飽和炭化水素(アルケン・アルキン)は付加反応を起こしやすい。この対応が頻出である。OpenStax「Hydrocarbons」

主な官能基と化合物群

官能基名称化合物群危険物の例
−OHヒドロキシ基アルコールメタノールエタノールグリセリン
−O−エーテル結合エーテルジエチルエーテル
−CHOホルミル基(アルデヒド基)アルデヒドアセトアルデヒド
>C=Oカルボニル基(ケトン基)ケトンアセトン
−COOHカルボキシ基カルボン酸酢酸
−COO−エステル結合エステル酢酸エチル
−NH₂アミノ基アミンアニリン(芳香族)

危険物との関係

試験での頻出ポイント

  • 「アルカン=置換反応」「アルケン・アルキン=付加反応」の対応。
  • 消防法アルコール類炭素数1〜3の飽和1価アルコールグリセリン(3価)は該当せず第3石油類です。
  • 第一級アルコール→アルデヒド→カルボン酸という酸化の流れ(エタノールアセトアルデヒド酢酸)。
  • 炭素数が増えると沸点・引火点が上がり、水に溶けにくくなります。
  • 官能基と化合物群の名称の対応が繰り返し問われます。

出典・参考

脂肪族化合物に関する問題